ALTERの背後にある思想
我々は、団体の活動理念とは別に、実現したい社会があります。
それは、ALTERが関わることにより、
義務教育以外の教育コミュニティを大幅に増加させて、全ての子どもたちに、
どこで学びたいか という「教育コミュニティの選択肢」を与えることです。
(教育業界の多様性促進)
これにより、一つの教育コミュニティから子どもを離脱させやすくさせ、 また子どもの能動的選択を促すことにより 彼らの生存権と学習権を より良いものにしていきます。
現在のこどもが置かれた状況
義務教育以外の教育コミュニティが実質存在しない
義務教育以外の教育のコミュニティが実質存在しないことは
そこから逃れられない(離脱可能性の制限)ことを意味します。
これは2つの権利に対するリスクとなり得えます。
生存権と学習権に対するリスク
生存権
狭い世界で生きる危険ーそこで嫌われたら死ぬ可能性
世界から嫌われた人間は生きてはいけません。
もっとも、この広い世界で、世界全体から嫌われるような人間はいません。
しかし、「世界」は目や耳から入る情報によって作られる「主観的」なものです。
そして、身体拘束時間が朝から夕方まで長い学校では、物質的には広い世界の中でも、彼らの認識する世界 でもそこが「狭い世界」となります。
つまり、彼らの「狭い世界」では世界全体から嫌われることはあり得るのです。 結果、社会的死(いじめ)や自殺などが構造的に起こるのです。
これが義務教育コミュニティだけしか存在しないことによる生存権に対するリスクです。
学習権
人間の多様性を前提とすれば年齢が一緒という事実だけに着目して1学年にくじびきで30人程度を押し込め同一の教育を施し均一的に点数をつけることは、多様性に真っ向から反しており、学習の場としては適切ではありません。 均一的スコアリンクでマイナスとされた人間はC評価をつけられ劣等感のまま生きるようになります(比較の文化の発生)。
逆に均一的スコアリンクでは出された課題を定式的にいかに素早く期待通りにとくかが重要となるので 優秀な人間は思考が定式化していきます。
結果、「学校」は、型にはめられた受動的な人間及び学習意欲のない人間を量産するコミュニティとなっています。
これが、義務教育コミュニティだけしか存在しないことによる学習権に対するリスクです。
※AI社会が進行する中で義務教育の中てB~Aマイナスのスコアを取った人間の知識が代替可能なものになることが予想される点でも、学習権のリスクもあります。
問題解決アプローチ:学びの場所の増加
生存権
学校以外で学べる場があればどこかで嫌われても失敗しても、違うコミュニティに帰属すればいいだけです。
また、複数のコミュニティに属することで一つのコミュニティで嫌われることを怖がらなくり、子どもの表現が活発化します(これは学習権的側面も含みます)。
学習権
複数の学びの場があれば、子どもは「選択」ができ、その選択の「責任」として能動的な学習態度を醸成できます。
学校で机に突っ伏して寝ている子は、自身で教育コミュニティの「選択」ができていないからです。「お母さんかいけって言った」という言い訳が可能であるから、寝ることに「責任」を感じることができないのです。
対して、義務教育の学校以外の場を自分自身で学びの場として「選択」したなら、その選択に責任を自分で取らなければなりません。そこで寝るということは責任を取ることにはならないため、子どもは能動的に学び始めることによって「責任」をとるようになるのです。
以上のように、ALTERの最終的な目標は、義務教育以外の教育コミュニティを大幅に増加させることにあります。
ALTERの団体活動理念として掲げる「現実学習」は義務教育以外の教育コミュニティの在り方の一態様です。
ALTERの最終的な目標は、教育業界の多様性の促進にあります。